【深津千鶴 Chizu Fukatsu /BLOG】

☆ 【気まぐれ更新ユル雑記】

日常の備忘録を、ゆるゆる愉しく書いていきたいです。


◆2025.7.15  【ルノアール ✖︎ セザンヌ -モダンを拓いた2人の巨匠- 展】vol.3

この展覧会、「人気の巨匠2人を並べただけの展示」というイメージを持たれるかもしれない。実は私も、ちょいとばかりそんなイメージを持った。

が、百聞は一見にしかず。
「この2人を並べること」はスンバラしい意味と価値があった。
「この2人」の組み合わせがキモだ。

そもそも、孤高のセザンヌと人気者ルノアールが、こんなに仲良しでリスペクトし合っていたとは!
なんだか、単純にヨカッタなぁ、と幸せになる。

そして「印象派の辺り」というくくりと関係なく、「この2人」の、他の誰とも似ていない「独立独歩の旅路・飽くなき探究」をしみじみ再認識させられる。

実際、企画監修したオランジュリー美術館も、「この2人」だけにフォーカスしたのは初めてとのこと。
世界(ミラノ・スイス・香港・丸の内の4箇所)を巡回するというのも、ダイナミックで素敵だ。

私は「この2人」シリーズをじゃんじゃんやってほしいな。
オランジュリーなら「モジリアーニとスーティン」もたくさんある。オルセーならもっともっとある。
「ゴッホ先生と(ゴーギャンはよくあるから、ゴーギャンに指導・影響され、ゴッホ先生の葬儀・個展開催に尽力した若者)エミール・ベルナール」とか、「シャルル・ラヴァール」とか。「フランシス・ベーコン」とか、「ムンク」とか。。。

[* 画像は、引き続き、会場展示より。常設の【オディロン・ルドン作品】も、いつなんどき観ても魅惑的!]

#ルノアールセザンヌモダンを拓いた2人の巨匠展 #三菱一号館美術館 #オランジュリー美術館
#オルセー美術館


◆2025.7.15  【ルノアール ✖︎ セザンヌ -モダンを拓いた2人の巨匠- 展】vol.2

セザンヌは元々大好きだが、それは夫の父、即ち義父の影響が大きい。
義父は幼少より画才に恵まれ、画家になりたいと願うも、美術の教育を受けられなかった。
それは私も同じで、共感するところ大だったのだが、、、義父の方はまるで違った。
当時イラストレーターだった私の絵なぞは、絵のうちに入らぬらしく、露骨にフンッと馬鹿された。
出版されたばかりの見開きごとに挿し絵が入った児童書などは、ポイッと打ち捨てられる憂き目に遇った。たいそうな労作だったのに
そんなことがある度、こちらも流石にムッとしたものだ。

しかし、義父は長い長い年月、本心を押し殺しながら、会社員として勤め上げていたのだから、その気持ちを今は大変よく理解できる

そんな義父も、いよいよ定年退職し、念願の画家になった!
水彩で描く風景画、特に生まれ育った愛知県常滑市の風景は素晴らしかった。
第二の人生を謳歌する義父を、最早、何者も止められない。
義母や親類を引き連れ、スペインやモロッコへの旅を敢行し、目は活き活きと輝き、気づけば髪型もダリそっくりに変身していた。
パーマをかけたわけもなく、パッションがあのカールを作ったとしか思えない。息子(すなわち孫)は、「おじいちゃん、怖いぃ〜」と泣いた。義父の幸せが本当に眩しかった。

その義父の一番のお気に入りがセザンヌだったのである。若い頃からずっとセザンヌを師と仰いできたという。義父らしいと思った。
私も、セザンヌをしっかりと、よりよく観るようになった。そして大好きになった。

時は経ち、晩年、認知症を患った義父のために、私はセザンヌ作品の画像を出来る限り集めた。直のお見舞いやリモートで画像を一緒に観た。
義父の眠たげな目がカッと見開くのを何度見ただろう!
義父は、最後までちゃんとわかっていた。
セザンヌだけは忘れなかった。
嬉しくて、心が熱くなった。

[* 画像は、一部を除き撮影可の会場にて。好みで厳選したセザンヌ作品。]

#ルノアールセザンヌモダンを拓いた2人の巨匠展 #三菱一号館美術館 #オランジュリー美術館
#オルセー美術館


◆2025.7.14  【ルノアール ✖︎ セザンヌ -モダンを拓いた2人の巨匠- 展】vol.1

中高時代の親友KBさんは静岡県在住だが、早い夏休みで上京。
丸の内にある三菱一号館美術館に実は行ったことがないが、素敵な建物や中庭が好きだし、是非行きたい!という。
同じく親友OTさんも駆けつけ、旧友3人で開催中のルノアール ✖︎ セザンヌに行って来た。

私は断然セザンヌ派なのだか、、、
この日はルノアールにすっかりやられてしまった!
上品で優しくて柔らかな、正に天使のような女性像を、なんともつまらなく感じていたのである。
が、今回は違った。
麗しい彼女たちの背景や服装の伸びやかでパワフルなタッチ。大胆細心とはこのことだ。
確かに顔の表現だけは優美すぎる。しかし、それはルノアール画伯の強いこだわり。画伯の心がそうさせる。そこに「清らかさ」「一途さ」を感じた。

花々や風景は生命力に満ち、私のイメージとは裏腹に、絵の具はセザンヌより厚く盛り上がっている。
私は今まで一体なにを観てたんだ。。。

麗しい女性たちも画伯同様、今後は愛することにした。
いや、実はずっと愛していたのかもしれない。
子どもの頃、我が家の壁のカレンダーに、よく彼女たちがいた。母が好きだったのだ。
あまりにもよく知っていた人たち。急に懐かしさが込み上げた。

画伯が、仕立て屋さんの息子であることは、割と最近になって知った。
仕立て職人とお針子さんの両親、たくさんの兄弟、そしてルノアール少年の様子を思い描いてみた。それは優しく柔らかく清らかだった。
私の生家もテイラーだったから。。。
そうに違いない。

[* 画像は、一部を除き撮影可の会場にて。好みで厳選したルノアール作品。]

#ルノアールセザンヌモダンを拓いた2人の巨匠展 #三菱一号館美術館 #オランジュリー美術館
#オルセー美術館


◆ 2025.6.24  【日仏展リポート】

6.11〜23、国立新美術館にて開催された【日仏現代国際美術展2025】。
私は2年目の出展。
今日は搬出に行ってきた。
自分の作品については反省点がたくさん、汗。毎回毎回、1点1点が勉強です。

なんて真面目なこと考えてたら、、、
ブッ飛んだ作品を描かれる【名誉会長さん】が、「顔の作品、目立ってるよ!でもね、もう、明日は死ぬっ、てキモチでね、このへん(首や頬っぺたの辺りなどを指し)、もうメチャクチャやったら、もっとよくなる!」。
私の顔をしげしげ見て、「真面目な顔しとるもん。もっと、わーっと崩しちゃい〜!」と、爆発するようにおっしゃる。しばし私たちは見つめ合った。熱いものが飛び散る。
ありがとうございます!と感謝を述べ、わーっと崩すとか、メチャクチャとかのイメージをしてみる。
うん。なんとなくわかるような気もした。
つまりは、情熱がまだまだ足りぬのかもしれぬ。。。

理論的・説明的な理由付けを要求する、つまりは【名誉会長さん】とは真逆の、真っ当な事をおっしゃる先生も、もちろんいらっしゃるが、ピンと来ない。
その点、【名誉会長さん】のは、全くもって意味不明にも関わらず、なんとなくわかるような気がするのが不思議だった。

今までで一番ピンと来たのは「あなたは象徴主義的だ。モチーフを描きながら、実は別の意味の事柄を描いている。これを続けるように。」とのご指南だった。

いろいろ言ってくださる先生が多い中で、何も言わず、ただ作品をじっとご覧になり、感じた事を独り言のようにおっしゃるのが、【事務局長の満田先生】だ。
先生は実によく観察なさり、呟きは心の底から発せられるので、私にとっては正に「乾いた土に水を撒いてくださるような言葉たち」だ。
いつも飄々として、特別なアドバイスなどは決しておっしゃらない。。。

ーーー
大きな会場(全8室)に大きめの作品群が、それぞれの個性と表現とメッセージを、しっかり発している様子は迫力がある。そして、気持ちいい。

たくさんの大切な友人たちが応援に来てくださり、日頃こもりびとの私にはその交流がどれだけ有り難い事か!楽しかったなぁ〜!

美術史を専攻したデザイナーのF君とは、一緒に鑑賞しながら、教えられる事がたくさん。
素材・技法にも興味津々で、何より視点が違う。良さがわからなかった作品の見方が変わり、なるほど!と膝を打ったり。

最後は家族たちが集まってくれた。夫には、搬出入の際、毎度大変にお世話になるのだが、嫌な顔ひとつ見せずにテキパキ梱包・運搬を主導してくれる。最早、素晴らしいプロだ!
心身共に支え、共に考え、力づけてくれる家族全員に、改めて感謝する機会。それがもう一つの、私の愛しい展覧会となっている。

[* 画像1点目は、【満田先生】の作品を囲んで(右から満田先生、難民支援チャリティ展の中西先生、私、チャーミングで大好きな書家の塚越先生)。
他は、家族写真3点。(兄・お嫁さんKちゃんと・夫と息子と。)


◆ 2025.6.18【京都まとめ】vol.2

二条城では、外国人観光客の皆さんが特に多かった。
そして修学旅行の中高生軍団が幾つも!
地べたにズラリと並んで座り、先生の話を怠そうに聞いてる。暑い中、お互い大変そうだなぁと、つい頬が緩む。

中学生の自分が、キーファーや金碧障壁画やお城の門や渋い庭園を観ていたら、一体どう感じたろうか。少なくとも今現在とは大違いだろう。。。

「休憩所」は皆のオアシスだ。二条城名物の金箔ソフトクリームなど売っていたが、ベラボーに高いので、普通のソフトクリームを食べた。
そこには『二条城ガチャ』コーナーがあり、可愛らしい二条城たちがいっぱい詰まってる。子らたちは愉しそうにはしゃぎ、先生はより声を張り上げてた。

今や、「ガチャ」即ち『カプセルトイ』は、外国人観光客にも大人気だと、少し前の『朝日新聞』の記事で読んだ。余った日本円を使って、小さいお土産を買うにもピッタリとのこと

記事によるとガチャがアメリカから輸入されて60年。その後、長い歴史の中でありとあらゆる日本らしい工夫が施され、皆に愛される玩具であり続けている。
私はガチャガチャと呼んでいたかな。。。ささやかなギャンブルに、幾度かワクワク胸躍らせた記憶が蘇った。

[* 画像4点は、『朝日新聞記事』より拝借しました。他は、二条城の様子。]

#カプセルトイ #ガチャ #二条城 #京都


◆ 2025.6.18【京都まとめ】vol.1

そのタクシー運転手さんはベテランで、観光客でごった返す道もするりするりと軽快に走り抜けて行く。流石ベテラン。しかもよく喋る。
運転席にはTVがついてて、なんと阪神オリックス戦を生中継中。阪神のチャンスだ。

私は東京、夫は愛知県出身なれど、それぞれ訳あって、幼少より阪神ファンになってしまったのだった。

ふたりともTVを注視しながら、運転手さんとお喋り。
「今年は阪神やけに強うて気持ち悪うでんな。」「はい、気持ち悪いです。あ、テル(阪神4番・佐藤輝明選手)だ!行け、テル!」
「サトテル、偉うようなりましたな。」「うん、随分苦労したのが実って、軽ーく駒が回るみたいに打てるようになったよね。センターからレフト方向にも。」「そうそう。前はブンブン振っとったのが、生まれ変ったみたいや。奥さんも相当なファンでんなぁ。」

と、、、テルの打球がぐんぐん伸び、なんと満塁ホームランだ!もうサイコー!
私たちはガッチリ手を握り合って喜んだ。

運転手さんに電話がかかってきた。
「おー、おめさん、パンツ一丁で騒いどるんやろ。ちょうど今、お客さんいてはってな、やっぱり騒いどったん、あはは。。。」
テルの満塁弾で、仕事中の友達にわざわざ電話かけてくるパンツ一丁のおじさんを思い浮かべる。
阪神タイガースがこの絶好調を最後に、その後7連敗することを、その時は誰も知らない。。。

やっぱ、京都はオモロい人がいるオモロいところだった。

[* 画像は、(ポーランド展を開催していた)大好きな近代美術館の常設展、琵琶湖疏水、平安神宮の鳥居。]

#京都 #京都近代美術館常設展 #阪神タイガース #佐藤輝明選手


◆ 2025.6.8   【若きポーランド[色彩と魂の詩 1890〜1918]展】

 

キーファー展 @ 二条城の翌日。

京都はそりゃたくさんの見どころも展覧会もてんこ盛り。

大変迷ったのだが、「きっと最も観られないであろうもの」を選んだ。

未知の東欧(中欧)の国への憧れも相俟って、、、それがこちら。

 

1795年に分割され、123年間も国を喪う、、、とは、一体どんな気持ちだっただろう。。。

大画家の元に集結した若き芸術家たちは、祖国の独立と自分たちの心情を象徴主義的に描いた。

また、彼らを支援した人物は日本美術を伝え、他のヨーロッパ同様にジャポニズムの影響も大きい。

ポーランド独自の印象派的な作品群は、自由を切実に求め、澄みきった瑞々しい色彩に溢れていた。

 

地方に残る伝統的工芸品も素晴らしかった。温かみと洗練を併せ持つデザインは、美しい刺繍や家具の意匠に息づき、思わず「欲しい!」と思った。

 

#若きポーランド色彩と魂の詩18901918 #京都国立近代美術館


◆ 2025.6.7   【アンゼルム・キーファー:ソラリス展 @ 京都・二条城】vol.2

展覧会名「ソラリス」は、ラテン語の「太陽」。神のような存在を示唆しているとのこと。
その輝きを象徴的に表すのが「黄金」。
二条城は、狩野派をはじめとする『金碧障壁画』で有名だ。
今回の展示では、人工の照明は使わず、「ソラリス=太陽」 即ち、自然光のみで展示を構成してる。

キーファーは日本美術に惹かれ、10年ほど前から絵画に「金箔」を使うようになった。
更には、電気分解で得られた「緑青」を多用。障壁画の松葉は、正にこのターコイズグリーンだ!

スケールの大きなお城のデザインは、あつらえたように相性バッチリ。太い焦茶色の柱が、長きに渡るキーファー作品群を思い出させる。

生のテクスチャーの盛り上がり具合を目の前にした感動といったら
ド迫力だ。願いや想いがダイレクトに伝わってくる。骨太でシンプルで、わかりやすい情熱がやっぱり好きだな。。。
今回は特に『人間はなぜ同じ悲劇を繰り返すのか』と強く問いかけていた。

一方で、金・緑青・豊かで繊細な色遣いが織りなす世界は、溜息が出るほど美しかった!
『地球の美と恵みと再生』。それを心から希求する魂が、全身に染み込んでいくようだった。

#アンゼルムキーファーソラリス展  #二条城  #京都


◆ 2025.6.7   【アンゼルム・キーファー:ソラリス展 @ 京都・二条城】vol.1

昔から大好きな、ドイツの現代美術家アンゼルム・キーファー。京都の二条城にて、アジア最大規模の展覧会が開催中 (6/22日まで)とあらば、これは行くしかない!と、ミニ京都旅行に行きました。

キーファーは、終戦の年・1945年生まれの80歳。悪夢のようなナチスの記憶を抱えたまま国は東西に分割され、そのトラウマの中で育った。彼の原点は「心に棲みついた戦争の廃墟や痛み」に違いなく、それを芸術で昇華し続けているのだと思う。

戦火でも焼き尽くすことができなかった『灰』を撒いた絵、火も放射能も遮断する『鉛』で造った本。それらの中に、焼かれた人たちの「記憶」を収めようとしてきた。
更に、モチーフは「神話や文学・宗教・宇宙」など、普遍的なテーマへと広がり、『藁』をキャンバスに付着させたシリーズを制作。
これら全て、物質感のある叙情的な大作だ。

こんなにも幅広く深く、『人類の在り方・歴史の円環性・記憶』を探求し、どデカい作品を生み出し続けるとは。。。
まったくもって、信じがたいパワーだ!

#アンゼルムキーファーソラリス展  #二条城  #京都


◆ 2025.5.20 【Gallery ART POINT 展覧会 vol.2】
 
ここで出会った作家さんたちは、初対面でも直感的にすぐ仲良くなれる方々が多い。
 
初回は、たまたま隣り合った作家 Tちゃんと意気投合。彼女は静岡県在住のため、Instagramで常に作品を拝見。いつも温かな言葉をくださる。
 
2回目は、一目惚れした鉄の彫刻家SDさんやろうけつ染のSBさん。銅版画のイメージを覆してくれたKJさん。他多数。。。展覧会後にもKJさんは新米にはわからない事を優しく教えてくださり、SBさんはウチの夫と同じ知多半島民というご縁でググッと距離が縮まった。ご縁とはつくづく不思議なものだ。
 
今回は搬入後、早速、お若くてスゴイ作家さんと一緒に、近くの笠岡ラーメンを食べ、一緒に帰った。
お隣は、大阪からの素敵なY画伯夫妻。お洒落な青年作家さんたちとも、楽しいお話と時間をいただいた。
 
これはこのギャラリーの「謎」である。
イラストレーター時代、なぜだろう、心が凍るようなグループ展を何度も経験した。
だから、そう、やっぱり「謎」なんである。


◆ 2025.5.17 【Gallery ART POINT 展覧会 vol.1】

銀座一丁目、新富町駅近くに位置する1969年創業の老舗ギャラリーは、とても美しい空間だ。オフホワイトの広い壁面と丁寧に降り注ぐ照明の輝きが別世界を作る。
3年前に代表の吉村さんから企画展のお声がけをいただき、3年連続の参加となった。新米画家の私にとって、これがどれほど有り難きことか。
今回は、9人の個性豊かな作家たちが集結。それぞれの作品群の前に立つと、それぞれの未知の世界にしばし連れてってくれる。

〜〜〜
「自分の絵を、お客様が熱心に観てくださってる姿を拝見する。」
これが、展覧会の最高の幸せの一つである。

[ *画像は、Gallery ART POINT サイトより拝借しました。最後の写真は、いつも応援に来てくれる旧友たちと撮影。]

https://art-point.jp/exhibition/post-21059/

https://www.facebook.com/media/set?vanity=GALLERYARTPOINT.TM&set=a.1146813267074937



◆ 2025.5.14 【豆四季報、その後。】

豆ガシャ本『豆四季報』のカラフルな画像は、津々浦々のステキなオトナの友人たちから、次々と送られてき、その度に頬が緩むのだった。感謝です。
「ただ小さいってだけで、こんなにも可愛いんだね!」という皆の感想。同感です。赤ちゃんの手足に近い感覚。
「小さいということ」について、あれこれ想いが去来する。。。

ある日、夫が「はい、お土産。」と手のひらを開くと、カプセルに入ったままの真っ赤なソレが!
初めて見る「カプセル入りの姿」は巣の中の卵のようで、より愛おしかった。
なんと我が家の真ん前にある地元系商業施設のガチャコーナーをじっくり一周して発見したという。灯台下暗し。彼の地道で不屈の探求心には、毎度仰天する。
私も早速、寄り目になるほど勇んでドキドキわくわく挑戦したが、、、今、我が家のテーブルには真っ赤なソレが3つ並んでいる。

その点、息子のお嫁さんKちゃんは、手持ちの現金2,000円の大枚をはたき、4回チャレンジで3種類をゲット!
親友Tちゃんは、なんと4回で4種類!
ふたりの共通点は、江戸っ子らしく気風(きっぷ)が良く、人情深く、センスが粋。そしてラッキーなところだ。
本日より、彼女らを「幸運の女神」「弁天様」と呼び、より敬い、真似だけでもすることにした。



◆ 2025.3.27 【ドキドキわくわく豆ガシャ本】

超個性派の大好きな旧友YOさんから、グループLINEに画像が送られてきた。
なんと『会社四季報』(東洋経済新報社)の《豆本》写真!
縦5センチで真っ赤なそれが、YOさんの手の平に軽々と乗ってる様は、合成したフェイク画像みたいだ。
「私がガチャガチャを購入した場所は《マロニエゲート銀座1の4階のガチャガチャランド(みたいなところ)》です。同じフロアに「ナガノマーケット」もあります。ガチャガチャはすぐに売り切れるので買われる方はお早めに。」とのコメントつき。

2024年度、私は『会社四季報』(新春号・春号・夏号・秋号4冊)の表紙画を描かせていただいた。
その後、バンダイとのコラボで《豆ガシャ本『豆四季報』》という企画が持ち上がった。
先日、その見本1セットをいただいた。表紙も中身も、ほぼホンモノそのままでビックリ。即ち、辞書よりも小さい字が更なる粒々と化して並んでる。。。これはスゴイ!
恥ずかしながら、《豆本》とは、感動的な意味と価値と希少さを持つ、極めて奥深いものであることを、今更ながら知ったのだった。

《ガチャ》がどこに置かれるのか出版社に質問した際、「わからないので、自力で探してください」と言われて諦めていたら、早速に発見してくれたYOさん。あゝ、有り難きこと!

因みに、サイトを探したら設置場所などの詳細が載っていました。現代人であることを思い出しました。
https://gashapon.jp/products/detail.php?jan_code=4582769745645000